千と千尋の神隠しの都市伝説裏設定!ハクとその後や湯屋の舞台考察まとめ

千と千尋は世界各国で大ヒットしたジブリ作品です。
少女千尋はある日不思議なトンネルを抜けた先の湯屋で働くことになるのですが、その湯屋が性風俗産業がモチーフになっているのをご存知でしょうか?

今回は千と千尋の神隠しの都市伝説や裏設定などご紹介していきたいと思います。

千尋達が行き止まりのトンネルに着く前に、父親が引越し業者が来てしまうと急猛スピードで山道を運転するシーン。

急いでいたはずがトンネルを見つけるやいなや、無邪気に入っていき母親は「車にあったサンドイッチを持ってこればよかった」と発言さえしています。

これは「千尋達は事故に遭い、瀕死状態の中臨死体験として異世界の夢を見ている」という説を考えればこの違和感は解消されます。

トンネルは臨死体験をした人達が天に向かうトンネルであり、日暮れから現れた大きな川が「三途の河」です。
戻ろうとした時には川になってしまい「この世」には渡れなくなってしまったのです。

本来のラストシーンは「トンネルを抜け外に出ると車が何年も放置されていたかのような状態になり、千尋達は車に乗り込み不思議なトンネルを後にする。」といったもの。

実はその先のラストシーンを見たとファンの間では囁かれています。

千と千尋の神隠しこの後の伝説のEND覚えてる人他にいないかな 丘の上の新しい家の前に引っ越し業者のトラックと業者がいて お母さんが「ほら、もう来ちゃってるじゃない」って言って向かうんだけど千尋はそこら辺ぷらぷらしてたら小川見つけてハッってなるのが本当のENDだと思ってたんだけど

— 蓮夜 (@lune_CherryLV) January 20, 2017

どうしても気になるからこの立場を利用させて貰うが、車内から丘の上の新居を見て「引越のトラック来てるじゃないの」っていうお母さんと「困りますよー」っていう引越業者と千尋が自分の物ではない髪飾りに気づくのと小さな川を見てハクの生まれ変わりだって気づくシーンはあったよな?

— 絵の描き方を教えてくれるエミネムさん (@E_minem_san_bot) January 21, 2017

・千尋の髪留めが銭婆にもらったものとは変わっていることに気づく ・引越し作業に当たる両親と、周辺を散策する千尋

・小川が流れているのを見つけ、ハクが龍神として自分を見守っていてくれている気持ちになる

さらにハクらしき少年が小川のそばに立っているシーンを見たといったファンもいたりと情報はやや食い違っているようです。 公表されている絵コンテではそのようなシーンは描かれていないため、デマである可能性が高いですがこういった「その後」を期待せずにはいられませんよね。

千尋の両親は、神々の食事に手をつけ豚になってしまいます。
両親が食べた食事は「神様のおもてなしの料理」であり、「迷い込んだ人間を罠にかけるもの」とも考えられます。

豚になったのは、「豚のように欲望のままに食べ物を貪り尽くし、罠にかかった結果「喰らい尽くされる側」となったと考察されています。

宮崎駿監督は、バブル時代「喰らい尽くされる側」の人たち(豚そのものになってしまった人)が多く存在していて、今でもそのことに気がつかずに「不景気だ、餌が足りない」と言い続けているとコメントしています。

貪欲であり欲に忠実な愚かな人間の象徴をあらわしているのが豚なのです。

早い話、後先をしっかり考えて行動しろとも取れますよね。

カオナシは「ア」や「エ」といった単語しか発せられず、神様ではないため湯屋の入り口で佇んでいる化け物です。

宮崎駿監督は「カオナシは誰の心にも存在する」とコメントしています。

カオナシは思春期の心の象徴であり、不安や恐れといった思春期のもやもやとした感情がデフォルメしてあらわれた存在だと言われています。
千尋は最初はカオナシを拒んでいましたが、のちにカオナシを鎮め、招き入れることでひとつ成長するのです。

「借りぐらしのアリエッティ」や「思い出のマーニー」「メアリと魔女の花」の監督である米林宏昌監督がモデルと言われています。

のちに宮崎駿監督による後付けされた冗談であると明かしています。

ですが並んだところを見ると目元やなで肩具合が似ており、「確かに似てる!」と思わずに入られません。

千尋が銭婆のところへ会いに行くために乗った海原電鉄の電車。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」がモチーフとなっているといわれています。

銀河鉄道では、死者を天上へと運ぶ汽車であり乗客や車掌は黒く描かれています。
また周囲には何もない闇の中に線路が続いており車窓から草花や星々が見え、時折プラットホームだけの駅が現れるといった類似点が千と千尋にも見受けられます。

銀河鉄道の夜がモチーフとなっているのであれば、千尋達が乗った乗客や車掌も死者ということになります。

宮崎駿監督はこの美しい風景を「千尋にこの世界にもきれいなところはあると知ってもらいたかったから描いた」とコメントしています。
世界の汚い面に翻弄されたとしても、少し外に出てみれば綺麗な世界があると我々にも伝えたかったのではないでしょうか。

湯婆婆が何頭かの豚を千尋に見せ、どれが両親かを当てさせるラストシーン。

宮崎駿監督は「これだけ経験を経てきた千尋は両親がいないことがわかる。なぜわかるか、でもわかるのが人生ですよ。」とコメントしています。

湯屋で多くを学んできた千尋は、生還するためにこれまでに培ってきた智恵を使ったのではないでしょうか。

例えるなら、仕事のノウハウがある人とない人ではその結果はまちがいなく違います。

「今の世界として描くには何がいちばんふさわしいかといえば、それは風俗産業だと思うんですよ。日本はすべて風俗産業みたいな社会になっているじゃないですか」

宮崎駿監督はそうコメントしています。
大人の社会にまだ子供である千尋がぶつかっていき心身ともに成長する物語として描きたかったのではないでしょうか。

「千」とつけられた名は源氏名といわれると納得してしまいますね。

湯婆婆と契約する際に、千尋は自分の名前を書き間違えます。

本来は「萩野千尋」ですが、契約書に書いた名前は「萩」の「火」の部分が「犬」になっているのです。
そのおかげで本来契約は成立しておらず、千尋は元の世界に戻れるようになったともいわれています。

ハクは千尋を元の世界へ返すことができます。別れ際「私は湯婆婆と話をつけて弟子をやめる。平気さ、ほんとの名を取り戻したから。元の世界に私も戻るよ」とセリフを残します。

幻のラストシーンのようにハクが龍神として新しい小川に戻ってくれるのが一番幸せなおわりではありますが、ファンの間では「すべてのことはルールに従わなければならない」ため「八つ裂きにされる運命」を受け入れているのでは?と推測されています。

ハクの手が最後まで名残惜しく残るシーンは宮崎駿監督が「二人の永遠の別れを表現している」という記述が残されているようです。

まだまだ探せば多くの都市伝説や裏設定がありそうですよね!

何度見ても新しい発見がある千と千尋の神隠し。
裏設定や都市伝説を知った上で視聴するとまた違った観点で楽しめるのでおすすめです。

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