猗窩座(あかざ)の悲しく壮絶な過去とは?鬼滅の刃、本当は悲しい鬼の過去…

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猗窩座(あかざ)の悲しく壮絶な過去とはどのようなものなのか。 主人公の敵の1人という立ち位置である猗窩座。 しかし、敵でありながらも過去のエピソードの影響でファンも多いキャラクターです。

今回はその猗窩座についてまとめていきます。

※この記事には鬼滅の刃 1期アニメでは放送されていないネタバレが含まれています。ご注意ください。

ちなみに僕が好きな鬼は猗窩座 pic.twitter.com/Bs5AOX9ED2

— 光る騎士(テト) (@hikaru7__Tetris) February 12, 2020

猗窩座(あかざ)は通称“拳鬼”。素手で戦うスタイルで、相手の殺気や闘争心を鋭く感知する能力があります。
猗窩座は上弦の鬼・参(さん)に位置しており大変強く、忠実な姿勢に鬼舞辻にも気に入られています。 弱者を嫌い、弱いものは殺されて当然というような価値観を持っています。 逆に強い者には敬意を払い、さらには強い人間が“老い”で弱体してしまう前に鬼にしようと勧誘したりもします。

顔や体には模様があります。

猗窩座の過去・人間時代について見てみましょう。 全ての鬼は元々は普通の人間でした。

では、猗窩座はどんな人間で、なぜ鬼になってしまったのでしょうか。

猗窩座が鬼になる前は

狛治(はくじ)という名前の少年だった。 家が貧しかったため、病気の父親の薬代を稼ぐためスリを繰り返し、万が一返り討ちにあっても大人には勝てないため、狛治は喧嘩も強くなければいけなかった。

狛治は11歳にしてスリの罪で奉行所に何度も捕まり、最終的には刺青を両腕に3本ずつ彫られた姿に。

大男でも失神するほどの刑罰を耐え、それでもなお父親のためにお金を稼ごうと考えていた。

しかし、狛治が奉行所から解放され帰宅する途中、街の人に父親が自殺したことを告げられる。
自分のせいで息子に罪を重ねてほしくないという父親の判断だった。

その後、江戸を追い出された

狛治。 「貧乏人は生きることさえ許されないのか」と世を恨み、喧嘩を繰り返す。

大人7人を1人で倒してしまうほど狛治は強く、その様子を見ていた武術道場を営む慶蔵(けいぞう)は「お前、筋がいいなあ」と言われ拾われる。

慶蔵には恋雪(こゆき )という病弱な娘がおり、狛治にはこの恋雪の看病をすることになった。(慶蔵の妻は恋雪の看病疲れにより入水自殺している)

父親の看病をしていた

狛治は恋雪の看病も問題なくこなし、
数年後…慶蔵から「道場を継いでくれないか」とお願いをされる。恋雪が狛治のことが好きだったため、結婚して道場も継いで欲しいと考えたのだ。 狛治は承諾し、命に変えても慶蔵と恋雪を守ると誓った。

狛治が父親の墓に結婚の報告をした帰り、道場の前に人が集まっており慶蔵と恋雪が毒殺されたことを告げられた。
それは隣の道場の跡取り息子による逆恨みによる犯行だった

この跡取り息子は

恋雪に想いを寄せていたが、
乱暴で横柄な性格だったため体の弱い恋雪のことを思いやれず、無理やり外に連れ出して喘息の発作を出した恋雪を放置して逃走。のちに狛治が助け大丈夫だったものの、慶蔵はこの行為にひどく怒った。 そこで、慶蔵は隣の道場と試合をする。

結果、狛治が1人で9人倒し勝利。慶蔵は「2度と恋雪に関わらないこと」という約束を取り付けましたが、跡取り息子は取り乱して真剣で切りかかってきた。だが、狛治は素手で刀を折り、またも勝利。

隣の道場主は負けを認め、跡取り息子の無礼を詫びた。
しかし数年後。道場主が亡くなり恋雪と狛治の結婚を聞きつけた跡取り息子は道場の仲間と共に慶蔵の道場の井戸の水に毒を入れることに。
直接戦っても狛治には勝てないと分かっているため、このような行為に出たのでした。

結果、狛治は父親の墓参りで道場を空けていたため毒を口にすることはなく、慶蔵と恋雪が被害に遭ってしまったのだった…。

鬼滅の刃面白い
敵の中でも猗窩座(あかざ)が好き pic.twitter.com/qZOqJb4PPF

— たろ (@5hy44uu) February 14, 2020

猗窩座はなぜ鬼になったのかは単行本の作者コメント欄にて詳しく解説されています。

慶蔵と恋雪を失った狛治は毒を盛った隣の道場に乗り込み、その門下生67名を全て素手で殺害します。 すると、鬼を送っていない街で「鬼が出た」という騒ぎを聞きつけた鬼舞辻 無惨が狛治の前に現れます。

2人を失って正気が保てなくなった狛治に鬼舞辻は「十二体ほど強い鬼を造ろうと思っているんだ」と鬼の血を与えます。

狛治は全てがどうでも良くなってしまい、鬼舞辻に血を与えられるがまま、そのまま順応して鬼になったのです。
鬼になると人間の頃の記憶は無くなりますが、“家族”を守れなかったという負い目からか、
強くなるという感情だけが残って鬼の猗窩座は強さを認め、弱さを軽蔑するようになってしまいました。

猗窩座の容姿と技は全て人間の頃の思い出が元となっています。
使用する技は下記です。

術式展開
破壊殺 脚式 冠先割(はかいさつ きゃくしき かむろさきわり)
破壊殺 脚式 流閃群光(はかいさつ きゃくしき りゅうせんぐんこう)
破壊殺 鬼芯八重芯(はかいさつ きしんやえしん)
破壊殺 砕式 万葉閃柳(はかいさつ さいしき まんようせんやなぎ)
破壊殺 脚式 飛遊星千輪(はかいさつ きゃくしき ひゅうせいせんりん)
終式 青銀乱残光(しゅうしき あおぎんらんざんこう)

この中で術式展開の時に出る羅針盤の模様は恋雪がつけていた髪飾りの形になっています。
そして、他の技名は全て花火が由来
これは、狛治(猗窩座)が恋雪の体調が回復したら一緒に花火を見に行こうと約束した事、そして実際に花火を見に行ってそこで夫婦になることを改めて誓い合ったことが元となっています。

また、繰り返した罪の証(刺青)の名残は、鬼となった後も顔と体に文様として浮き出ているのです。

猗窩座の過去は読者も涙する人が多いほど悲しい過去を持った人物でした。 ですが、鬼は人間を襲い、猗窩座も記憶がないとはいえ多くの人を殺してきました。作品としては敵に変わりはありません。

鬼は元々全て人間であり、このように悲しい過去を経て結果的に鬼に“なってしまった”ということが多い印象です。

そして、猗窩座が鬼になった原因も鬼として役目を終えたきっかけも一番大きな存在は婚約者の恋雪でした。
鬼滅の刃に登場する鬼の中でも1、2を争うほど悲しい過去を持つ鬼とも言われています。

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