インフィニット・デンドログラム8話ではついに始まるフィガロと迅羽の一戦。互いに切札を駆使して戦う両者。
超級同士の激闘に、レイは何を見るのか?
超級激突の目玉であるフィガロ対迅羽戦のオッズをみていくら賭けようか思案しているレイ。
大金を賭けようとしてネメシスに咎められたりと超級激突を楽しんでいる様子だ。
そこに異形の迅羽が突然現れる。自身が不利なオッズになっているのが気に食わないようだ。
レイは迅羽がぐったりした少女を抱えているのを見て彼が迅羽だとは知らぬままに人さらいだと早合点しネメシスを構えてしまう。
身の程を知らない相手を始末しようと手を振り上げる迅羽に間一髪シュウが介入しその場を収めた。
レイは超級の持つ圧倒的な力量に肝を冷やしたが、迅羽にはある程度認められたようだった。
シュウと合流し観覧席に戻るレイ。兄であるシュウをみんなに紹介するがマリーだけシュウを見てたじろぐ。
熊が苦手だとしどろもどろに答えたマリーにシュウはマリーがマンガのキャラクターからその名を取っていることを言い当てる。
いよいよ超級激突が始まる。対峙するフィガロと迅羽。迅羽はフィガロが膝をつくまでこの場から一歩も動かないと宣言する。
フィガロはこの挑発を受け流し戦いが始まる。超級同士の異常なスピードでの交戦に会場の速度設定が一瞬追いつかず何をしているかわからないレベルに達していた。
設定が再度行われそのやり取りがレイにも見えるようになる。迅羽は腕を高速で伸ばすエンブリオを駆使し札をばらまきながら攻撃を仕掛けてゆく。
フィガロもまた鎖を伸ばし迎撃、拮抗したやり取りが続く。
ここで迅羽が仕掛けた。大量にばらまいた札を同時に起爆し戦場全体を爆炎で囲む。
強力な範囲攻撃を受けたまらずフィガロも防具のスキルを用いて全周防御を行うために足を止める。
互いに切札を切ったと思われたその中、フィガロが血を吐き膝をつく。
迅羽の攻撃は全て布石だった。彼が片足をあげるとそこにはフィガロの片肺が掴まれていた。
迅羽は足を使わないことを不自然に思われないために最初の宣言を行っていたのだった。
彼の超級エンブリオはその速さと射程距離の果てにワープを可能としていたのだった。
なおも戦いは続く。序盤と同じ高速の撃ち合いが再開されるが、レイは片肺を失ったフィガロが先ほどと遜色ない動きをしていることに疑問を覚える。
そればかりか迅羽の爪を切り飛ばし始め道理が合わないと迅羽も訝しむ。
フィガロのエンブリオの効果は装備が少なくなるほど、そして時間がたつほど自身を強化し続けるという強力な効果を持っていたのだ。
強化が乗った一撃で迅羽の片手の爪全てを切り飛ばすフィガロ。
勝負を決めるべく超級武器をとりだす。
迅羽もあわせて超級武器を取り出し、最後の一撃を放つべく全力を出すと宣言。
正面からのぶつかり合いとなり片腕を切り飛ばされながらも間合いに入ったフィガロが勝ったと思われたその時、失われていた片腕に爪を一つ隠していた迅羽がフィガロの心臓を突く。
万事休すかと思われたがその心臓こそがフィガロの超級エンブリオであり、容易に貫かれるものではなかった。
勝者はフィガロに決した瞬間だった。
フィガロの勝利に沸く会場。その中にはベヘモットの姿も。
歓声に沸いていた会場だったがフィガロが一歩も動かないことに次第に疑念の声が上がりだす。
シュウは何者かが決戦場の時間を止めたなと呟くと会場の上空にMrフランクリンが現れる。
彼は大仰な演説を行いながら高笑いしアルター王国の第二王女を人質に取り、ゲームをしようと宣言するのだった。